荒川館
秋田県鹿角郡小坂町荒川
立地・構造
 荒川館は小坂川左岸の南側に突き出した丘陵上(比高40m)に位置する平山城で、3条の空堀で区画された5−6郭からなります。主郭は北端東側の郭で、西側に二の郭、南側に三の郭・四の郭が配置され、変形の連郭式縄張りの城館です。空堀はどれも幅10−15m・深さ4−6mで、完璧に丘陵を分断しています。
歴史・沿革
 築城時期は不明。『鹿角由来記』では「一、荒川村、荒川備中領知 本名成田 館有」と記され、館主荒川氏は鎌倉期に鹿角郡に入部した武蔵武士団の成田氏から枝分かれした庶流と考えられます。成田氏は当麻館を拠点に大湯川北岸から小坂川流域に庶流を配置し、惣領支配をしていたと考えられます。荒川氏の詳細な事跡は不明。
荒川館  主郭・二の郭間の空堀
メモ
鹿角四頭成田氏の庶流
荒川氏の館城
形態
平山城
別名
 ・・・・・
遺構
郭・空堀
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
平成19(2007)年5月24日
荒川館遠景
西麓から荒川館を見上げたところです。頂部が平場になっているのが見てとれます。
主郭北側の空堀
荒川館と丘陵部を分断する空堀で、幅10m・深さ4−5mほどあります。畑に転用されていますが、良好に残存しています。
主郭
荒川館の北東端に位置する郭で、主郭に想定されます。東西60m×南北50m。
主郭・二の郭間の空堀
幅10−12m・深さ3−4m。
二の郭
主郭の西側に位置し、比較的緩斜面になっている西側斜面を守備する郭です。西側に1−2段の腰郭が配置されています。
主郭・二の郭と三の郭間の空堀
館内で最大規模の空堀で、幅10−12m・深さ3−4m・長さ110mにわたり丘陵を分断しています。
三の郭
東西に細長い郭で、主郭・二の郭の南側を守備します。東西90m×南北20m。
三の郭・四の郭間の空堀
農作業の林道で改変されていますが、深さ5−6mあり、東・西側斜面には竪堀状に延びています。