由利海岸波除石垣
秋田県にかほ市(旧仁賀保町)芹田・(旧金浦町)飛
 「由利海岸波除石垣」はにかほ市仁賀保芹田地区から金浦飛地区にわたる日本海側の海沿いに構築された石垣堤で、近世本荘六郷藩が構築に関与したことから地元では「万石堤」と呼ばれています。石垣は近世、日本海からの波浪や強風から海岸線や農地、羽州海街道を守るために構築されたと推測され、規模は高さ1.5−3mほど。石垣は径30−50cmの自然石を積み上げたもので、内
現地説明板の図(19世紀初期の『由利南部海岸絵図』)
部には小割された小石や砂利が詰められ、水抜きの水門が設けられています。石垣の正確な築造時期は不明。現存する文献史料によると天明2(1782)年、飛地区の蟹坪・石崎・鷲森などの波除石垣の修理のために藩の助成米の支給を求めた文書があり、また文化元(1804)の象潟地震では石垣や水抜きが大破したと記された文書が残っています。築造後、本荘六郷藩から毎年助成米を受けて石垣の維持管理がなされ、芹田については文化5(1808)年、嘉永6(1853)年、安政5(1858)年の修理のための願書が現存し、また飛地区については文化7(1810)年、嘉永2年(1849)年、嘉永6(1853)年の修理願の文書が残っています。平成9(1997)年9月11日、国の史跡に指定、平成18(2006)年2月17日、農林水産省選定の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に「由利海岸波除石垣」として登録、同年2月22日に認定証を交付。   (場所はココです)
波除石垣 
波除石垣 
波除石垣