惣行山館
秋田県大仙市(旧太田町)大田町惣行山
立地・構造
 惣行山館は仙北平野の中央東端、奥羽山脈から西側に張り出した丘陵先端(標高220m 比高70m)に築かれた山城で、北・南側には沢が深く切り込んだ要害地形に位置します。城縄張りは南北に細長い頂部を段差でいくつかの郭に区画したシンプルな構造で、全体の規模は東西40−50m×南北140mほど、かなり広いまとまった平場になっています。中心の郭は東西25m×南北40mほど、中心郭の北側には東西30m×南北70mの郭が配置され、北方向の緩斜面を低い段差で3段に削平し、中心郭の東側までカバーしています。中心郭の南側にも平場がありますが、幅5−6m×30mの細長い郭で削平も甘く自然地形をそのまま使用したと考えられます。本郭の北側斜面には5−6mの段差で帯郭が2段、東側にも2段の帯郭が普請され、比較的自然地形の甘い場所の防御力を補完しています。城の北・西・南側斜面は比高は低いものの急峻な断崖になっており、大手筋は比較的比高差が少ない東側の尾根鞍部からのコースが想定されます。
歴史・沿革
 築城時期・館主ともに不明。同地は中世、在地勢力の太田城主太田氏領と本堂城主本堂氏領の「境目」に位置し、太田氏方の物見機能を有した「境目の城」、或いは非戦闘員が逃げ込む「ムラシロ」と想定されます。
惣行山城  南西側からの遠景
メモ
在地勢力 太田氏の番城か?
別名
城山館
形態
山城
遺構
郭・土塁
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
平成20(2008)年12月4日
惣行山館は奥羽山脈から西側に派生した支尾根先端に築かれた山城です。館主・築城に関する具体的な事詳は不明ですが、地元では「御白山」と呼ばれ城郭遺構として認知はされているようです。城へは南麓の「城址標柱」のある場所から大台スキー場方面への遊歩道を進みます。しばらく進むと惣行山館と東側丘陵部を分断した堀切のような尾根鞍部に辿り着き、ここから約20mほど急斜面を直登するとピークの本郭に辿り着きます。
登り口 遊歩道 東側の尾根鞍部
本郭
全体の規模は東西40−50m×南北140mほど、一段高く設定された郭(東西25m×南北40m)を中心に南・東・北側に郭を配置しています。最も規模が大きいのが北側の郭で東西30m×南北70m、南から北側にかけて緩い斜面になっています。東側の郭は北側の郭がそのまま中心郭の東側をカバーした郭で、東側下には前述の尾根鞍部に対して腰郭が2段敷設されています。本郭の西側斜面が急斜面になっているのに比べ、東側は比高差が低く防御施設が必要な場所だったのでしょう。
東側の郭 北側の郭  南側の郭ー自然地形?
土塁
内部は全体的に藪が酷く地表面を観察するには相当キツイのですが、北側の郭内には内部を分割したと推測される土塁が部分的に確認できます。規模は高さ1mほど。
北側の帯郭
本郭の北側斜面には5−6mの段差で帯郭が2段普請され、北側の郭から西側斜面の犬走り状の通路で繋がっています。