上山館
秋田県鹿角市(旧尾去沢町)尾去沢字上山
立地・構造
 上山館は鹿角盆地の中央西縁、米代川左岸の河岸段丘上(比高50m)に築かれた平山城で、東側は段丘崖、西側は深く切り込んだ沢で画され、南側の丘陵続きを規模の大きい二重堀で仕切って城域を独立させています。城の規模は東西80m×南北400mほど、内部は堀と段差で画されたシンプルな連郭構造になっています。各郭の規模は主郭が東西30−35m×南北80m、二の郭が東西30m×南北40m、三の郭が東西50m×南北130mほど。主郭は稜線を加工した南北に細長い段郭構造になっていて物見機能が想定され、また三の郭は規模の大きい平場になっていて居住空間と思われます。同地は鹿角盆地の中央部を一望にできる高所、また米代川舟運を扼する要衝に位置します。
 築城時期・築城主体・館主ともに不明。現地の史跡標柱には鎌倉中期の城館と記されていますが、遺構は戦国期まで使用されたものと推測されます。戦国期、鹿角盆地中央部は「鹿角四頭」安保氏の支配下にあったと推測され、同館もこれに関連した城館と思われます。

上山館概念図
歴史・沿革
上山館  主郭に祀られる愛宕社
メモ
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形態
平山城
別名
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遺構
郭(平場)・堀
場所
場所はココです
駐車場
公園駐車場
訪城日
平成25(2013)年5月25日
上山館は鹿角盆地の中央西縁、米代川西岸の河岸段丘上に築かれた平山城で、鹿角に類例の多い河岸段丘を利用した城館のひとつです。(写真左上ー東側からの遠景) でっ、館のある丘陵は西側に沢が切り込んでいて、沢に沿って車道が敷設され、車道から下段の平場に入ることができます。(写真右上ー入り口) 最下段の郭(三の郭)は東西50m×南北130mほど(写真左)、現在 公園として整備されているため改変されているのでしょうがメチャクチャ広いです。でっ、二の郭とは4−5mの段差で画され(写真左下)、東縁に導線が設けられています。(写真右下) 導線も公園整備の際、改変されているものと思われます。、
二の郭(写真左上)
規模は東西30m×南北40mほど、主郭間は幅10−15m・深さ2mの堀で仕切られていたようですが、公園整備の際 堀の東側は埋められ、西側のみ残存しています。(写真右上)
主郭(写真右)
規模は東西30−35m×南北80mほど、東側は急傾斜の断崖になっていて、稜線の西側を加工した3段の細長い段郭群になっています。(写真右ー下段 写真左下ー中段 写真右下ー上段) ま〜〜〜、基本的には物見砦のようなものだったのでしょう。
(写真左上) 主郭上段と中段の接続部
(写真右上) 上段に祀られる愛宕社
 
主郭の南側稜線は沢を利用した幅10m・深さ3mの堀で切られ(写真右)、さらに堀を越えてしばらく進むと幅20m・深さ2mの堀が見られ(写真左下)、ここで上山館は完結します。
 
(写真右下) 西側の車道脇に建つ史跡標柱