|
笠岡館は秋田平野の北部、下新城丘陵から西方向に延びた段丘末端(比高30m)に築かれた平山城で、丘陵基部を掘り切って城域を区画しています。規模は東西250m×南北150mほど、内部は東西に延びた稜線を加工した単調な構造の城館になっています。笠岡館からは北ー西ー南側に眺望がすぐれ、東方1.5kmにある岩城館の機能補完する物見砦として築かれたと推測されます。
築城時期・築城主体・館主ともに不明。もともと笠岡周辺を領した在地土豪の居館だったと思われます。天正16(1588)年に勃発した「第二次 湊騒動」(安東氏の内訌)の際、檜山城主 安東実季との軍事緊張にあった湊安東氏方の岩城館主 岩城氏により改修されたと推測されます。 |
|
|
|
湊安東氏の被官 岩城氏の支城か? |
|
平山城 |
|
・・・・・・・・・ |
|
郭(平場) |
|
場所はココです |
|
笠岡公民館の駐車場借用 |
|
平成18(2006)年9月13日 |
 |
 |
 |
笠岡館は下新城笠岡地区背後の丘陵上に築かれた平山城です。でっ、西側からアプローチすると西側に張り出した郭に辿り着きます。郭の規模は東西80m×南北30mほど。(写真左上)
さらに進んだ主郭と思われる郭は東西80m×南北110mほど、明治以降の開墾、グランド整備等で改変されているようです。(写真右上) でっ、北端は櫓台と思われる土壇に加工されています。(写真左)
また南側斜面は5m切り落とした腰郭で処理され(写真左下)、規模は東西50m×南北30mほど。 |
|
 |
 |
笠岡館の北ー西ー南側側面は比高差をカバーするため急峻な段丘崖に削崖されています。(写真右上) |
|