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黒川館は秋田平野の北部、馬踏川左岸の丘陵先端(標高57m 比高30m)に築かれた丘城で規模は東西200m×南北150mほど、縄張りは頂部を加工した主郭を中心に周囲の斜面を同心円状に3−4段の郭群に加工されているようです。黒川館の北ー西ー南側の水田地帯は往時、馬踏川の氾濫原だったと推測され、黒川館は氾濫原を自然の濠として構築されたものと思われます。現在、丘陵の北端に豪農M氏の邸宅があり、館主の日常居館が想定されます。現在、主郭周辺は集合墓地となり、改変が進み遺構は不明瞭となっています
築城時期・築城主体・館主ともに不明。馬踏川小谷を領した開発領主の日常居館と推測されます。豪農M氏は浦城主 三浦氏の末裔と伝わります。 |