黒 川 館
秋田県秋田市金足黒川
立地・構造
 黒川館は秋田平野の北部、馬踏川左岸の丘陵先端(標高57m 比高30m)に築かれた丘城で規模は東西200m×南北150mほど、縄張りは頂部を加工した主郭を中心に周囲の斜面を同心円状に3−4段の郭群に加工されているようです。黒川館の北ー西ー南側の水田地帯は往時、馬踏川の氾濫原だったと推測され、黒川館は氾濫原を自然の濠として構築されたものと思われます。現在、丘陵の北端に豪農M氏の邸宅があり、館主の日常居館が想定されます。現在、主郭周辺は集合墓地となり、改変が進み遺構は不明瞭となっています

 築城時期・築城主体・館主ともに不明。馬踏川小谷を領した開発領主の日常居館と推測されます。豪農M氏は浦城主 三浦氏の末裔と伝わります。
歴史・沿革
黒川館 遠景
メモ
・・・・・・・・
形態
丘城
別名
・・・・・・・・・ 
遺構
・・・・・・・・
場所
場所はココです
駐車場
県道112号沿いに路線バスの迂回所があります
訪城日
平成18(2006)年9月28日
黒川館は金足黒川地区背後の丘陵上に築かれた丘城で、北ー西側を西流する馬踏川を濠としています。(写真左上ー北東側からの遠景) でっ、館山から北方向に延びた稜線先端に現在、M氏の邸宅がありますが、ここは往時 城主居館が設けられていたのでしょう。(写真右上) でっ、館山の北西側中腹に神社が祀られ、ここも往時は郭だったと思われます。(写真左) 現在、主郭と思われる部分は集合墓地になっていて遺構は不明瞭(写真左下)、背後に自然地形の鞍部を利用したと思われる堀が確認できます。(写真右下)
黒川館の東方1.1kmに小友館の支城と思われるこださ館があります。
 
秋田の中世を歩く