小 友 館
秋田県秋田市下新城小友館山
立地・構造
 小友館は秋田平野の北東縁、通称 館山(標高193m 比高160m)に築かれた山城です。規模は推定 東西200m×南北150mほど、城縄張りは館山の南側斜面に切り込み 郭を東西に繋げた連郭構造と推測され、各郭間は堀で区画されていたと思われます
小友館 概念図
。規模は中郭が東西15m×南北30m、西郭が東西40m×南北50mほど。同地は平野部から相当 距離のある山城ですが、秋田平野を一望にできる高所に位置します。

 築城時期・築城主体ともに不明。一説に南北朝期頃、この地を領有していた安倍氏により築かれたとも。永享6(1434)年頃の館主として安倍久末の名が伝えられ、名字から湊安東氏の一族と推測されます。
歴史・沿革
小友館 中郭西側の堀
メモ
湊安東氏の庶流 安倍氏の館城
形態
山城
別名
・・・・・・・・・ 
遺構
郭(平場)・堀
場所
場所はココです
駐車場
林道沿いの登口に駐車スペースあり
訪城日
平成18(2006)年6月17日 令和3(2021)年6月1日
小友館は上新城地区背後の通称 館山に築かれた山城です。(写真左上ー南西側からの遠景 写真右上ー南東側からの近景) 館山へは南東麓の上新城、南西麓の小友地区から林道が敷設され、中腹の登り口まで楽にアプローチできます。(写真左) でっ、ここから散策路を登ると中郭の切岸が現れ(写真左下)、さらに登ると中郭・西郭間の堀に辿り着きます。(写真右下) 堀の規模は幅25−30m×深さ2mほど。
西郭(写真左上) 規模は東西40m×南北50mほど、西ー南側に幅7−8mの帯状の郭が巻かれています。(写真右上) たぶんこの郭が実質的な主郭なのでしょう。
中郭(写真右) 規模は東西15m×南北30mほど、幅5−6mの帯郭が南西ー南側をカバーしています。(写真左下) でっ、北側は自然地形を利用した堀で画されているようです。(写真右下)
中郭から土崎方向を望む
秋田の中世を歩く