高 岡 館
秋田県秋田市金足高岡
立地・構造
 高岡館は秋田平野の北部、馬踏川中流域の右岸 西方向に張り出した河岸段丘上(比高20m)に築かれた丘城です。規模は300m四方ほど、城縄張りは頂部を加工した主郭を中心に北西、西、南西方向に延びた3本の尾根を郭に削平していたと思われ、西側の尾根先端に常福寺が、南西側尾根に金足神社が祀られています。なお西麓は現在、水田になっていますが、往時 馬踏川の氾濫原だったと思われます。

 築城時期・築城主体ともに不明。館主は秋田郡の国人 高岡氏とされます。高岡氏の出自は不明、馬踏川沿いの在地から発生した在地領主と思われます。『福城寺過去帳』「江岸招山民禅定門、天正十四(1586)年十月十日 高岡豊前守、船越合戦二出ル ・・・・・」「第二次 湊騒動」のことか?)とあり、この高岡豊前守高岡館主と推測され、湊安東氏に加担して船越に出陣したことを記したものと思われます。
歴史・沿革
高岡館 近景
メモ
秋田郡の在地領主 高岡氏の館城
形態
丘城
 別名
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遺構
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場所
場所はココです
駐車場
常福寺の駐車場拝借
訪城日
平成18(2006)年6月19日
高岡館は馬踏川の右岸、金足高岡地区背後の丘陵上に築かれた丘城です。(写真左上ー西側からの近景) でっ、山頂から北西、西、南西方向に延びた稜線先端に郭が展開され、現在 西側稜線に常福寺が(写真右上)、南西側稜線に金足神社が祀られています。(写真左) なお西側の水田地は往時 馬踏川の氾濫原、湿地帯だったと推測されます。
(写真右) 金足神社境内も往時の郭の一部と思われます。
 
秋田の中世を歩く