宝 川 館
秋田県秋田市下北手宝川
立地・構造
 宝川館は秋田平野の中央東部、宝川左岸の丘陵上(比高40m)に築かれた平山城です。規模は東西200m×南北300mほど、城縄張りはピークに構築された主郭を中心に尾根筋を加工した小規模な城砦と思われます。主郭の規模は10m四方ほど、主郭の北、東、南西側稜線は堀で断ち切られ、北端に物見と思われる土壇が築かれています。(宝川館図

 築城時期・築城主体・館主ともに不明。宝川館の北方3kmに永井氏(大江氏)の大平城があり、大平城の支城と思われます。
歴史・沿革
宝川館 遠景
メモ
在地勢力 永井氏の支城か?
形態
平山城
 別名
 ・・・・・・・・・
遺構
郭(平場)・堀
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
平成19(2007)年1月29日
宝川館は下北手宝川地区背後の丘陵上に築かれた平山城です。でっ、管理人は北西麓からアプローチし、西側稜線を辿りました。(写真左上) さらに南西側尾根に廻り込み(写真右上)、主郭へ取り付きました。(写真左ー主郭の切岸)
主郭(写真左下) 規模は長辺10mほどの三角形の郭です。北ー東側に腰郭が巡らされ(写真右下)、北・東端は堀切で処理されています。
主郭東側の二重堀(写真左上ー外堀 写真右上ー内堀) 規模は幅7−8m×深さ2−3mほど。
主郭北側の堀切(写真右) 規模は幅4−5m×深さ3mほど。
副郭(写真左下) 主郭の北側に位置し、ここで尾根は北西・北東方向に分岐します。でっ、北東側稜線は小規模な段郭に加工されています。(写真右下)
     
副郭の北西側尾根も自然地形になっていますが、ここには西縁に土塁をともなう郭が確認できまます。 北西尾根先端は土壇状に高くなっていて、宝川館西方向の物見と思われます。規模は5−6m四方ほど。
秋田の中世を歩く