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風張城は阿仁川の左岸、阿仁吉田地区西側の丘陵先端に築かれた山城です。(写真左上ー東側からの遠景) でっ、風張城へは国道105号沿いの「風張城址」標柱から苗代沢林道方向(未舗装道路)に進み(写真右上)、しばらく進むと林道沿いに「風張城址登り口」の標柱が設置され、ここから山道を登ります。(写真左) でっ、山道の正面に高さ15mほどの城塁がそそりたち(写真左下)、じきに本郭・東郭間の堀に辿り着きます。(写真右下) |
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本郭・東郭間の堀は幅7−8m×深さ3−4mほど、現在 農道に改変されていますが、往時ここに大手虎口が構えられていたのでしょう。(写真左上) |
東郭(写真右上) 規模は東西35m×南北15ー20mほど、西端に高さ1.5mの櫓台と思われる土壇が築かれ(写真右)、東側下に1段 腰郭が敷設されています。(写真左下) 規模は東西20m×南北10−15mほど。大手虎口を守備するとともに阿仁川沿いの大覚野街道を監視する機能があったものと思われます。 (写真右下) 東郭から本郭方向を望む |
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本郭 規模は東西110m×南北120mほど、内部は西から東側になだらかに傾斜する緩斜面を利用した不規則な4ー5段の段郭群に加工されています。(写真左上ー5段目の郭
写真右上ー2・3段目の郭 写真左ー2・3段目の郭間の切岸 写真左下ー最上段の郭) 各郭間の段差は2m前後、西縁に下幅6−7m×高さ2−3mの土塁が築かれ(写真右下)、中央部に虎口と思われる切り込みが見られます。(切り込みは林業作業用に後世、切られたものかも?)
また南縁に近世の多聞櫓に想定される幅10−15m×高さ3mの長櫓台が築かれています。 |
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(写真左上) 本郭の西虎口? |
(写真右上) 本郭南側の長櫓台 |
本郭の西側には大規模な二重堀が穿たれ城域を独立させています。このうち残存している内堀は幅6−7m×深さ3−4mほど(写真右)、外堀は山崩れにより埋もれていますが、かすかに北側に痕跡が見られます。(写真左下)
また二重堀は北側で合流し長大な「斜め堀」になっています。(写真右下) |
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