旧 遠 藤 家 住 宅
山形県鶴岡市(旧朝日村)田麦俣字七ツ滝
 旧遠藤家住宅のある田麦俣集落は梵字川に北面した傾斜地に設けられた「日本の原風景」のような山村で、古くから村山と庄内を結ぶ六十里越街道が通り、近世 出羽三山信仰の参拝客が立ち寄る宿場町として発展しました。この田麦俣集落には この地方独自の住宅建築様式である茅葺屋根の多層民家が江戸後期から多数 建築されるようになりました。当初、屋根は寄棟造りでしたが、明治に入り 養蚕業が盛んになると、屋根は妻切の「兜造り」に改装されたようです。現在、田麦俣集落に残る多層民家は旧遠藤家住宅を含め2棟のみ。旧遠藤家住宅は昭和49(1974)年、山形県の有形文化財に指定。(場所はココです)
田麦俣集落 
集落を縦貫する六十里越街道 
旧遠藤家住宅 
旧遠藤家住宅 
側面から見ると屋根の形状が武者のかぶった兜に似ていたため、「兜つくり」とも呼ばれています。