壱 岐 安 国 寺
長崎県壱岐市(旧芦辺町)芦辺町深江栄触
 「壱岐安国寺」は暦応元(延元3 1338)年、足利尊氏・直義兄弟が夢窓礎石(京 南禅寺の住職)の勧めにより、「元寇」以来の戦死者の冥福を弔うため 全国六十六ヶ国に建立が命じられた壱岐国の寺院です。しかし、当初 壱岐国は経済的に困窮し 建立する余裕がなかったため、従来あった「老松山 安国海印寺」を拡張整備して「安国寺」としました。開山は南禅寺の禅僧 無隠元晦(むいん げんかい)、正式名称は「老松山 安国寺」、宗派は臨済宗大徳寺派、御本尊は延命地蔵菩薩。なお同寺には国指定の重要文化財 『高麗版大般若経』が所蔵されていましたが、平成6(1994)年 591帖のうち493帖が盗難にあい、翌年 このうち3帖が南朝鮮で発見され南朝鮮の国宝に指定されています。そして日本国政府は南チ●ン政府に対して『高麗版大般若経』の返還を求めていますが、頑なに拒否されています。((# ゚Д゚))(場所はココです)
山門 
仏殿(獅子窟) 
安政(1779)年の再建。「師子窟」の扁額がかかる屋根は瓦葺きの二重屋根になっています。
扁額