原ノ辻遺跡は壱岐島南東部、沖積平野を望む高台に築かれた弥生中ー古墳時代初期にかけての大規模な集落遺跡です。壱岐は『魏志倭人伝』に記された「一支国(いきこく)」に想定されており、原ノ辻遺跡は「一支国」の中心集落(王都)と推測されています。遺跡は大正時代から注目され、発掘調査から原ノ辻遺跡は三重の環濠に囲まれた集落であることが確認されています。また環濠内部からは複数の掘立柱建物祉や竪穴式住居祉、墓所、船着き場祉が発掘され、大陸系と思われる鏡や銅剣、銭貨、鋳造製品、土器、青銅器、鉄器、木器等が出土しており大陸との交易が盛んだったと推測されます。平成9(1997)年
国の史跡、同12(2000)年 国の特別史跡に指定。現在、発掘された遺構は埋め戻され、掘立柱建物(高床式 |
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