水落遺跡は明日香村飛鳥に存在した飛鳥時代の水時計台遺跡です。『日本書紀』の斉明天皇六年の条に「皇太子、初めて漏刻を造る。民をして時を知らしむ。」と記された「漏刻」がこの水時計台に想定されています。発掘調査から貼石を施した基壇上に四間(約11m)四方の高楼状の礎石建物祉が確認されています。 |
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「漏刻」の構造は基壇内に設けられた切石の基壇に漆塗木箱を安置し、飛鳥川から導入した水を木樋や銅管を使って上方に高く吸い上げて漆塗木箱に流し込む構造だったようです。(「サイホンの原理」) また高楼建物の上部には鐘が配置され、鐘を突いて時を知らせていたのでしょう。昭和52(1977)年、国の史跡に指定。(場所はココです) |
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