苅松田城は阿武隈川右岸の中山間地、南から北方向に張り出した丘陵上(標高254m 比高60m)に築かれた平山城です。城の規模は東西180m×南北550mほど、城縄張りは南端のピークに主郭部を設け、南北に細長い丘陵上に郭を点在させる異形の形態になっていたようです。主郭部はピークに主郭を構築し、主郭の北側に三の郭を、南側に二の郭を敷設した階郭状の形態で、さらに主郭部の東側下に馬場・東郭が、南側下に井戸郭を設けていたようです。また主郭部の北側稜線に北郭を含め幾つかの平場が設けられ、屋敷地として利用されていたと思われ、基本的に日常居館を含む館城として築かれたものと推測されます。全体的に要害性が薄い城砦ですが、東・西側下に要害性を高める幅の広い沢が入り込み、自然の濠になっています。同地 |
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