上 湯 の 沢 館
秋田県山本郡藤里町藤琴字上湯の沢
立地・構造
 上湯の沢館は白神山地の南麓、藤琴川中流域左岸の舌状台地(比高15−20m)に築かれた平山城らしいです。規模は推定 東西180m×南北150mほど。城は北ー西ー南側を段丘崖で画し、東側の丘陵続きを堀で遮断した単郭構造の城館と推測されます。頂部の主郭は東西100m×南北80mほど、南側に1段 腰郭が敷設されただけのシンプルな構造だったようですが、現在
館祉に温泉施設が建設され、大きく改変されていると思われます。同地は北から南流する藤琴川流域を見下ろす高所に位置しており、舟運の管理と開拓拠点として築かれた開発領主の日常居館だったと思われます。

 築城時期・築城主体ともに不明。伝承によると「戦国頃、土佐善助 湯の沢に館を構え、小高石の館主と合力して藤琴川の舟運を図り、地元産の珍石を運んで鉄鋼を買い入れ鉄器を生産して開拓に努めた」とされます。口伝によると土佐氏は三浦遠江守がこの地に入部した際、付き従った刀鍛冶とされます。
歴史・沿革
上湯の沢館 北西側からの遠景
メモ
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形態
平山城
別名
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遺構
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場所
場所はココです
駐車場
ホテルゆとりあ OR 世界遺産センター藤里館の駐車場借用
訪城日
平成29(2017)年6月15日
上湯の沢館は白神山地の南麓、藤琴川中流域の左岸、湯の沢地区背後の丘陵上に築かれた平山城です。(写真左上ー西側からの遠景 写真右上ー北側からの遠景) でっ、館のある丘陵は藤琴川に突き出すような舌状台地で、北ー西ー南側は高さ15−20mの断丘崖になっています。(写真左ー南側の湯の沢 写真左下ー南西側の段丘崖 写真右下ー南側の段丘崖) 『秋田県の中世城館祉』によると頂部の平坦面(主郭)は東西100m×南北80mほどらしいのですが、現在 この部分に温泉施設が建設され、またそれ以前はグランドだったようで 相当改変されているのでしょう。
主郭部分に建つ温泉施設  東側の堀祉?