天照皇御祖神社(あまてらすすめみおやじんじゃ)の板碑群 磨崖仏
秋田県鹿角市(旧八幡平村)八幡平字谷内
 天照皇御祖神社は社伝によると古くから谷内観音堂と呼ばれる神仏習合の宗教施設でしたが、明治初年の廃仏毀釈により天照皇御祖神社に社名が変更されました。御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)須佐之男命(すさのおのみこと)保食命(うけもちのみこと)誉田別命(ほんだわけのみこと)。社殿は永禄7(1564)年、兵火により消失しましたが、天正2(1574)年に再建され、その後 万治2(1659)年、天明5(1785)年にふたたび再建、現在の社殿は天明5年に再建されたものです。毎年12月26日に奉納される五大尊舞大日堂舞楽の一部で「だんぶり長者」伝説をモチーフにした舞楽です。なお境内に磨崖仏と四基の板碑が安置されています。(場所はココです)
天照皇御祖神社
社殿
無紀年銘碑 
梵字種子は勢至菩薩(サク)
嘉元三年銘碑 
梵字種子は准胝観音菩薩(ボ)
正和二年銘碑 
梵字種子は阿弥陀如来(キリーク)
正安二年銘碑 
梵字種子は胎蔵界大日如来(ア)
磨崖仏 
鎌倉末期に制作されたと推測される磨崖仏。中央に阿弥陀三尊が、左に勢至菩薩(サク)が、右に観音菩薩()が刻まれているようです。県の指定史跡。