円 光 寺
岐阜県飛騨市(旧古川町)古川町殿町
 正式名称は「照耀山 圓光寺」。宗派は浄土真宗本願寺派、御本尊は阿弥陀如来。創建は永正11(1514)年、江馬氏の被官 岩佐氏が吉城郡宇津江村に開いた念仏道場を初源とし、近世初期 飛騨国主となった金森氏時代に古川に移され、当初は正覚寺を称しました。その後、元和7(1621)年に現在地に移り、正徳2(1712)年 寺号を圓光寺に改称。毎年1月15日、圓光寺と近隣の真宗寺、本光寺を巡る「三寺まいり」は古川の冬の風物詩となっています。(場所はココです) 
山門 
元和5(1619)年、「一国一城令」により廃城となった増島城の城門を移築したものと伝えられます。飛騨市の指定史跡。
本堂 
寛文7(1667)年、建立。
上町廃寺 塔の心礎
上町廃寺の五重塔の塔心礎と推定されています。飛騨市の指定文化財。
明治37(1904)年の「古川大火」の際、古川の大部分が焼失するなか、圓光寺は延焼を免れています。このため古川の人々は圓光寺本堂軒下の亀の彫り物を「水呼びの亀」と呼んでいます。
瀬戸川用水 
天正13(1585)年、増島城主金森出雲守可重が福全寺の快存上人の進言を受けて開削した用水堰。用水堰は増島城の濠を延長したもので、往時は「堀川」と呼ばれていました。