正 乗 寺
秋田県由利本荘市(旧本荘市)藤崎字藤代
 正式名称は「金峰山 正乗寺」。宗派は曹洞宗、御本尊は釈迦如来。創建は貞観8(866)年と伝えられます。伝承によるとその後、寺勢は衰退しましたが、応仁元(1467)年 鎌倉府の命により この地に入部した子吉兵部少輔により再興され、子吉氏の菩提寺になったと伝えられます。戦国末期、子吉氏は山根館主 仁賀保氏の影響下に置かれ、慶長5(1600)年の「関ヶ原」後 仁賀保兵庫頭挙誠(きよしげ)が常陸国武田に移封されると これに同道し、このため正乗寺は衰退しました。しかし元和9(1623)年、六郷兵庫頭政乗が由利本荘に入封すると正乗寺は六郷氏の庇護を受け、寛永3(1625)年 再興されました。(場所はココです)
山門 
仁王門 
大正10(1921)年、建立。三間一戸、桁行三間×梁間二間の入母屋 桟瓦葺の八脚楼門構造。上部に「金峰山」の扁額が掲げられています。
仁王像 
本堂 
寛政12(1800)年の建立。入母屋 桟瓦葺の木造平屋建築物。内部の天井には昇降龍図泣き竜が描かれています。