長 谷 寺 ー 赤田の大仏 ー
秋田県由利本荘市(旧本荘市)赤田字上田表
 長谷寺は由利本荘市赤田地区にある曹洞宗寺院です。正式名称は「正法山 長谷寺」、一般的に「赤田の大仏」と呼ばれています。創建は安永4(1775)年、亀田岩城藩の僧 是山泰覚(ぜざんたいがく)禅師が「滝沢山 不動庵」として開山したことが初源。その後、安永7(1778)年 丈六阿弥陀如来像を建立、天明6(1786)年 十一面観音立像を建立し、寛政4(1792)年 「正法山 長谷寺」に改称。寛政7(1795)年、亀田岩城藩の祈願所に指定され寺は繁栄しましたが、明治21(1888)年 火事により堂塔伽藍は消失し、その後 再建されました。御本尊は「赤田の大仏」と呼ばれる高さ9m、木製金箔押しの十一面観音立像。奈良県桜井市の長谷寺、神奈川県鎌倉市の長谷寺とともに「日本三大長谷観音」と称されます。(場所はココです)
 本堂
明治21(1888)年、火事により焼失、その後 同34(1901)年に再建。
 大仏堂
寛政6(1794)年、建立。明治21(1888)年、火災により焼失、明治26(1893)年 再建。
 赤田の大仏
天明6(1786)年に建立された「長谷 十一面観音立像」、是山禅師が大和・相模の十一面観音立像にあやかり建立したと伝えられます。胎内に胎内仏として鎌倉長谷寺の本尊と同木から彫りだされた小仏が安置されています。明治25(1892)年、再建。高さ9m、木製金箔押し。昭和61(1986)年、市の有形文化財に指定。
 是山禅師の舎利堂
閑居様御手作りの地蔵
閑居様とは是山禅師がこの地に隠棲してからの呼び名。
 赤田大滝
長谷寺から東方4kmの赤田川の上流にあります。赤田大仏まで来たら是非、寄ってください。ただ最後の約1kmは未舗装のダートではありますが ・・・・・。滝の高低差は23m、上部で二つに分かれ、大きい方を「男滝」、小さい方を「女滝」と呼んでいるようです。