永 泉 寺
秋田県由利本荘市(旧本荘市)給人町
 正式名称は「龍洞山 永泉寺」。宗派は曹洞宗、御本尊は聖観世音菩薩。本荘藩主 六郷氏の菩提寺です。元和9(1623)年、「最上騒動」により六郷兵庫頭政乗は常陸国府中から本荘へ転封します。そして政乗は六郷家の菩提寺創建に際して名称を六郷家代々の菩提寺 永泉寺(仙北郡六郷に在)を採用し、永泉寺は寛永16(1639)年 二代藩主 伊賀守政勝の代に同族の久米氏出身の僧 道叟道愛(どうそうどうあい)和尚により開山されました。六郷氏の墓所は本堂に隣接して設けられていますが、六郷氏の菩提寺は永泉寺のほか江戸浅草 万隆寺もあり、このため永泉寺に弔われている藩主は初代の兵庫頭政乗、九代の兵庫頭政恒、十一代の兵庫頭政鑑(まさかね)のみ。(場所はココです)
山門 
間口三間からなる二層式の楼門形式。屋根は浅瓦葺入母屋造りになっていて、内部に仁王像が二体 安置されています。現在の建物は慶応元(1865)年に再建されたもの。秋田県の有形文化財に指定。
本堂 
六郷家墓所 
本堂に隣接しています。六郷氏の菩提寺は永泉寺のほか江戸浅草 万隆寺もあり、このため永泉寺に弔われている藩主は初代 政乗、九代 政恒、十一代の政鑑のみ。
政鑑の墓碑 
戒名
 「政亮院大義照鑑」
政乗の墓碑 
墓碑には
「従五位下 兵庫頭 當山開基」
と刻まれています
秋田の中世を歩く