青森県の史跡
 本 覚 寺
青森県東津軽郡今別町今別字今別
 本覚寺は津軽海峡に面した奥津軽今別町にある浄土宗寺院で正式名称は「始覚山 還洞院本覚寺」、御本尊は阿弥陀如来像。開山時期は不明ですが、もともと羽黒修験の道場として開基されたとも。慶安4(1651)年、湯殿山の別当 大日坊から「法滝山 延命寺吉祥院」の号を受け、承応2(1653)年には磐城専称寺の支配下に入り、明暦3(1657)年 専称寺の直末寺として安長上人が住職をつとめたとされます。享保12(1727)年、地域の産業振興に功績のあった五世 貞伝碩徳上人が死去すると、上人の菩提を弔うため境内に青銅塔婆(念仏名号塔)(青森県重宝)が建立されました。また十三世 良序愍栄上人は隠居所とした観音堂を高野山と称し、寛政3(1791)年 十一面観音像を安置しています。津軽三十三観音の二十番札所。昭和19(1944)年、津軽を旅した太宰治は本覚寺を訪れたことを小説 『津軽』に記しています。(場所はココです)
 山門
 鐘楼
 本堂
 今別大仏と青銅卒塔婆