広 沢 寺
秋田県湯沢市(旧稲川町)稲庭町小沢
 広沢寺稲庭城下に構えられた小野寺氏の菩提寺です。古くは大同2(807)年、月窓和尚により川原毛地獄に建立された「霊通山 前湯寺」を初源とし、長禄3(1459)年 小野寺弥太郎道広(晴道か?)が川原毛地獄から稲庭城下に移築して「嶺通山 広沢寺」と改め、稲庭小野寺氏の菩提寺としました。道広は小野寺中務大夫泰道の次男と伝えられ、15世紀中頃 泰道が平鹿沼館に本拠を移すと稲庭城を宛がわれて稲庭小野寺氏の初代となりました。現在の本堂は寛政元(1789)年の再建。山門は楼門形式の四脚門。本堂の背後に小野寺道広のものと伝えられる五輪塔が残存しています。(場所はココです)
山門 
 本堂 
 小野寺道広の五輪塔
 小野寺道広の位牌(レプリカか?)
戒名「嶺通院月山宗公大禅定門」、裏面に文明三(1483)年朔日卒」と記されているようです。(稲庭今昔館所蔵)
稲庭城 
秋田の中世を歩く