藤 田 館
秋田県由利本荘市(旧岩城町)岩城君ヶ野
立地・構造
 藤田館は君ヶ野川中流域の右岸、北から南西方向に延びた丘陵先端(比高30m)に築かれた平山城で、丘陵基部を二重堀切で分断して南西方向に延びた稜線を加工した単郭構造の城館と思われます。館の南側は君ヶ野川が自然の濠となり、西ー北方向に沢が発達し湿地帯だったようです。現在、主郭と思われる郭は「君ヶ野運動公園」として整備されているため改変が著しく、下部の郭も駐車場となり改変されているようです。

 築城時期・築城主体・館主ともに不明。藤田館の西方2kmに、中世の在地領主 道川氏が嘉暦元(1326)年に築いたと伝えられる山崎館があり、道川氏が山崎館に移るまで拠していた居館か?。
歴史・沿革
藤田館 遠景
メモ  道川氏の館城か?
形態
平山城
別名
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遺構
郭(平場)・土塁?・櫓台?・堀
場所 場所はココです
駐車場
「君ヶ野運動公園」駐車場
訪城日
平成19(2007)年1月12日
藤田館は南側を流れる君ヶ野川、西から北方向に入り込んだ沢を自然の濠とし、稜線突端に築かれた平山城で、南西端を段郭に加工していたものと思われます。(写真左上ー沢 写真右上ー段郭)
主郭(写真左) 現在、北ー東側が切り崩され「君ヶ野運動公園」に改変されているため、規模は不明瞭になっています。でっ、北端に櫓台と思われる土壇が見られます。(写真左下) また主郭の北ー東縁に幅2−2.5m×高さ2−3mの土手が築かれていますが、往時の遺構なのかは不明。(写真右下)
(写真左上) 土手 
櫓台(写真右上・右) 規模は7−8m四方×高さ3−4mほど、君ヶ野川下流域を眺望することができます。(写真左下) でっ、背後は幅3−4mほどの二重堀で断ち切られています。(写真右下)
秋田の中世を歩く