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万吉館は日本海に面した内道川地区南東方の丘陵上(標高130m 比高120m)に築かれた山城で、主郭を中心に北ー西側に延びた尾根筋に郭(北郭・西郭)を敷設した連郭構造の城郭です。規模は推定 東西250m×南北280mほど、主郭は北・西側の稜線を分断し、また北郭の東側稜線を堀切で遮断して城域を独立させています。各郭は痩尾根(幅10m以内)に削平されていますが、削平状況は悪く(たぶんに自然崩落が原因だが)、郭の範囲は不明瞭になっています。万吉館は君ヶ野川河口部、日本海に沿って奔る浜街道を見下ろす高所に位置することから、君ヶ野川流域を支配した勢力の物見砦と想定されます。
築城時期・築城主体・館主ともに不明。君ヶ野川流域を支配した在地領主 道川民部維儀により築かれたと伝わります。 |