龍 門 寺
秋田県由利本荘市(旧岩城町)岩城赤平字向山
 龍門寺は正式名称 「禅勝山 龍門寺」、由利本荘市(旧岩城町)亀田地区にある曹洞宗寺院で、亀田藩主 岩城家の菩提寺です。創建は明徳3(元中9)(1392)年、岩城朝義により陸奥国岩城に開山されたと伝えられます。岩城氏は慶長5(1600)年の「関ヶ原」の際、岩城但馬守貞隆が東軍に加担するものの中立を保ったため戦後、所領没収・改易となります。しかし貞隆は慶長20(1615)年の「大阪の陣」に参陣して軍功をあげ、翌元和2(1616)年 信濃国に一万石の所領を宛がわれました。そして元和8(1622)年、貞隆のあとを継いだ嫡子の修理太夫義隆の代に出羽国亀田二万石を加増され、陣屋を亀田に移しました。龍門寺はこの際、岩城家の菩提寺として陸奥国岩城の龍門寺から住職を招いて創建されたと伝えられます。本堂は火災により昭和35(1960)年に再建されたもの。境内に岩城家の御霊屋が設けられています。(場所はココです)

山門 
山門前の戒壇石
刻字は 「禁藝術売買之輩」
杉並木の参道 
本堂 
大仏尊 
岩城家御廟所 
岩城家御廟所には御霊屋 一棟、五輪塔 六基、 納骨堂 一棟が設けられています。御霊屋は桁行 二間×梁間 三間、一重の入母屋造り。内部には岩城家歴代当主及び岩城宣隆の位牌、岩城重隆、岩城隆喜の木像が安置されているようです。
岩城家御廟所 
七代 隆喜(たかひろ)の五輪塔 
御霊屋 
十一代 隆邦の廟所
「峻徳院殿忠巌隆翁」
三代 秀隆の廟所
「常心院知観道光」
四代 隆韶(たかつぐ)の廟所
「真正院挙山道揚」
十代 隆政の廟所
納骨堂 
昭和5(1930)年、東京の岩城家菩提寺 総泉寺から移築したもの。
秋田の中世を歩く