「対馬藩 御船江」は近世、対馬藩が厳原港の南方、久田浦に注ぐ久田川河口部に構築した藩御用船の格納施設です。内部には四つの突堤と五つの船渠が設けられ、御用船はここで船大工によりメンテナンスが行われていました。構築時期は従来、寛文三(1663)年とされてきましたが、陸上に残る桟橋の石積等から慶長年間(1596-1615年)に遡るのではないかとする説もでているようです。近世、海に面した各藩には藩船を格納する「船屋」が設けられていましたが、現在
ここまで原型を残している遺構はなく、貴重な歴史遺産になっています。昭和44(1969)年、長崎県の史跡に指定。(場所はココです) |

現地説明板の図 |
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