円 覚 寺
神奈川県鎌倉市山之内
 正式名称は瑞鹿山(ずいろくさん) 円覚興聖禅寺」。臨済宗円覚寺派の大本山で「鎌倉五山」 第二位の古刹です。御本尊は宝冠釈迦如来坐像。創建は弘安4(1281)年、鎌倉幕府の執権 北条時宗が「元寇」での戦死者の菩提を弔うため造営工事を開始し、翌5(1282)年 南宋からの渡来禅僧 無学祖元(むがく そげん)を招いて落慶法要が執り行われました。その後、円覚寺は北条得宗家の祈願寺として保護されましたが、応永7(1374)年の大火、大永6(1526)年の兵火、永禄6(1563)年の大火、元禄16(1703)年の震災等で被害をうけ その都度再興されました。伽藍配置は総門ー三門(山門)ー仏殿ー法堂ー方丈を直線状に並べた典型的な禅宗式伽藍配置。(場所はココです)
総門 
山門 
天明5(1785)年の再建。扁額の「円覚興聖禅寺」は伏見上皇の勅筆。
仏殿 
昭和39(1964)年の再建。堂内には御本尊の宝冠釈迦如来坐像や梵天、帝釈天像が安置されています。
釈迦如来  選仏場・坐禅道場 
舎利殿 
源実朝が南宋から招来したと伝えられる仏舎利、厨子を安置した御堂。建物は入母屋造の(こけら)葺き。15世紀初期の建築(移築)と推測されています。国宝に指定。
開基廟 
北条時宗の廟所とされ、廟所の下には時宗、貞時、高時の遺骨を納めた石櫃があると伝えられます。
方丈 
梵鐘 
正安3(1301)年、執権 北条貞時が寄進した洪鐘(おおがね)、鋳物師 物部国光の作。