佐須奈 日向改番所
長崎県対馬市(旧上県町)上県町佐須奈乙
 佐須奈日向改番所は寛文12(1672)年、対馬藩三代藩主 宗刑部大輔義真により設置された船改番所です。当時、徳川幕府は鎖国政策を推し進めていましたが、対馬藩には公に李氏朝鮮との交易が認められ、この頃 対馬藩は開港場を北の鰐浦から佐須奈に移しており、船改番所を佐須奈に設置したものと思われます。そして番所では朝鮮から通交する人々の船改めや密航、密貿易の取り締まりが行われていました。なお日向改番所は湾の北側に置かれていましたが、湾の南側にも 佐須奈日向改番所 現地説明板の図
陰番所が設置され、風や海流の関係で使い分けされていたようです。現在、日向改番所祉は一般の住宅地になり消滅していますが、佐須奈診療所の裏側(北側)に日向改番所のものと思われる石垣と井戸祉が残っています。(場所はコノヘンです)
番所祉の石垣 
番所祉の石垣と井戸祉 
番所祉の石垣? 
佐須奈浦 
佐須奈浦