雲 祥 寺
青森県五所川原市(旧金木町)金木町朝日山
 正式名称は「金木山 雲祥寺」、宗派は曹洞宗、御本尊は釈迦牟尼像。『武田氏系図』金木雲祥寺 開基繁翁茂和尚承応元辰壬(1652)年七月十二日遷化、先祖円通院殿(武田甚三郎か?)南部櫛引村之館ヲ退キ候節、津軽江同道ス、菩提寺ニ附、金木村江一宇建立ス」と記され、雲祥寺慶長元(1596)年、繁翁茂和尚により開基されたと伝えられます。その後、寛文7(1667)年 津軽藩の命により長勝寺十四世 聖眼雲祝和尚が招かれ開山したとされます。(延宝八(1680)年の『長勝寺並寺院開山世代調』) また元禄15(1702)年の『曹洞諸寺院縁起志』(宗徳寺蔵)に「金木村雲祥寺、正保二年長老呑益者始建之、・・・・・、因請長勝寺先住聖眼雲祝和尚、為開山祖也、盖呑益脱?寺職安身於世外、是以下加於住列者乎」と記されています。文化8(1811)年、十五世愚全和尚により中興。寺宝に太宰治の『思ひ出』で紹介された『十王曼荼羅』(通称 「地獄絵」)があります。なお明治38(1905)年、火災により破損した梵鐘には正徳5(1715)年の記銘があったようです。(場所はココです)
 山門
享和3(1803)年、武田家(金木屋)が寄進したもの。三間一戸、入母屋造り 銅板葺きの楼門形式で上層部は吹き抜けの鐘楼堂になっていて、下層部に仁王像が安置されています。また前面に「武田菱」が彫り込まれています。
 老松
 本堂