蚶 満 寺
秋田県にかほ市(旧象潟町)象潟町字象潟島
 正式名称は「皇宮山 蚶満珠禅寺」。宗派は曹洞宗、御本尊は釈迦牟尼仏。開山は仁寿3(853)年、慈覚大師円仁により天台宗寺院として開基されたと伝えられます。そして鎌倉中期、この地を訪れた鎌倉幕府の執権 北条時頼は蚶満寺に寺領を寄進して蚶満寺を再興したとされます。その後、戦国末期 曹洞宗に改宗。(場所はココです)
参道 
山門 
切妻造り瓦葺きの八脚門。江戸中期の建立と推測され、内部には矢島藩主 生駒氏が寄進した仁王像が安置されています。
鐘楼 
本堂 
親鸞聖人の御腰石 
もともとは肥前国島原の西方寺にあった石とされ、安永6(1777)年 真宗信者が蝦夷地に運送中、しけにあったため 象潟に陸揚げされて蚶満寺に安置されたと伝えられます。
北条時頼のつつじ 
鎌倉中期、幕府執権 北条時頼はこの地を訪れています。
舟繋ぎの石 
九十九島 
蚶満寺の北側には文化(1804)元年の大地震により隆起した九十九島が残り、往時 ここは九十九島が浮かぶ入り江(潟)だったようです。また元禄2(1689)年6月、この地に立ち寄った松尾芭蕉は舟で蚶満寺を訪れたようです。
「象潟や 雨に西施が ねぶの花」
松尾芭蕉像 西施像