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綱取城は北塩原村役場東方の通称 要害山(比高100m)に築かれた山城です。(写真左上) でっ、城へは南西麓の国道459沿いに登り口があり ここから登山道が整備されています。(写真右上ー説明板あり)
でっ、山道を進むと近世に切り開かれ用水堰 「孫兵衛堀」が現れ(写真左)、さらに進むと最初の虎口が現れます。(写真左下) ちなみに登り口に近い要害山の南西麓に城主の日常居館が構えられていたようです。(写真右下) 説明板によると堀と石積が残っているようですが ・・・・・、未確認。 |
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最初の虎口からまたしばらく進むと、東側から沢状に切り込んだ土橋のような尾根が現れ、ここを過ぎると、かなり複雑な虎口に辿り着きます。導線は土塁で狭められた虎口を通り(写真左上)、さらに土塁で区画された桝形状の空間を右折⇒左折⇒左折するように設定されています。(写真右上)
そして導線を睨むように前面に二の郭が配置され、導線は二の郭の西側下を通るように敷設され(写真右)、主郭・二の郭間の浅い堀に繋がっています。(写真左下) でっ、堀切が虎口を兼ねたもので、ここで導線は主郭・二の郭へ分岐します。二の郭の規模は東西10−15m×南北20mほど、西ー南側に高さ3−5mの段で腰郭が2段 敷設されています。(写真右下) |
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主郭(写真左上) 規模は東西30m×南北40mほど、中央に10m四方の櫓台が築かれ、二層ないし三層の櫓が構えられていたと思われます。(写真右上)
でっ、二の郭に繋がる南側は緩斜面の通路状の郭になっていて、中央南端に石積と伝えられる虎口が開いています。(写真左・左下ー虎口の周囲に崩落石塁あり) 主郭の西側は緩斜面になっているため、数段の帯郭群に加工され、北側は尾根の狭まった部分にV字状の高さ1−1.5mの土塁が築かれ(写真右下)、外側は堀切で処理されています。 |
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(写真左上) 主郭北側の堀切、規模は幅5−6m×主郭側の切岸が5−6mほど。 |
北郭(写真右上) 規模は東西15m×南北10mほど、頂部の郭を中心に北ー西ー南側に帯状の郭(幅2−5m)を3−4段敷設したシンプルな構造になっています。(写真右)
尾根続きの北側は高さ2mの土塁(写真左下)と深さ4−5mの堀切で処理されています。(写真右下) 綱取城の特徴は北方向を意識して防御ラインを敷いていたことでしょう。 |
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