濁 川 館
秋田県鹿角郡小坂町濁川字向田表
立地・構造
 濁川館は鹿角盆地の北端、小坂川上流域右岸の丘陵ピーク(比高80−90m)に築かれた山城です。規模は推定 東西150m×南北60mほど、西側の稜線続きを堀で断ち切った単郭構造の城郭のようです。(未訪のため未確認) 同地は鹿角盆地の北端に位置し、また鹿角と津軽を繋ぐ津軽街道が通る要地にあり、街道筋を監視する鹿角勢力の「境目の城」として機能したものと思われます。

 築城時期は不明。『鹿角由来集』「一、濁川村 濁川但馬領 本名秋元 館あり」と記されており、館主 濁川氏は鎌倉中頃 地頭職として鹿角に入部した鎌倉御家人 秋元氏の庶子家とされ、濁川氏は濁川に分知されて濁川館を築いたものと思われます。濁川氏の事績は不明。
歴史・沿革
濁川館 南東側からの遠景
メモ
「鹿角四頭」 秋元氏の庶子家 濁川氏の「要害」
形態
山城
別名
秋元館
遺構
郭(平場)・堀
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
令和2(2020)年5月18日
濁川館 遠景 濁川館 遠景
濁川館 遠景
濁川館は鹿角盆地の北端、濁川地区西方の丘陵ピークに築かれた山城です。(写真左上ー北側からの遠景 写真右上ー北東側からの遠景 写真左ー南東側からの遠景) たぶん ・・・・・ 城山へは北側から取り付けるようですが、なにぶん藪がひどく 退却。なお藩政期、濁川に藩領警備のため 盛岡南部藩の「濁川御番所」が置かれていました。