白 長 根 館
秋田県鹿角郡小坂町小坂字白長根
立地・構造
 白長根館は鹿角盆地の北部、小坂川右岸の丘陵ピーク(標高228m 比高60m)に築かれた山城です。城の規模は推定 東西150m×南北300mほど、城縄張りは北端のピークに構築された主郭を中心に南側稜線に中郭ー南郭を配した連郭構造で構築され、各郭間は堀で遮断されているようです。『秋田県の中世城館』によると規模は主郭が東西80m×南北70m、中郭が東西50m×南北60mほど。大手筋は南麓からのルートが想定されます。なお同地は小坂川沿いに広がる沖積平野や津軽街道を見下ろす高所に位置します。

 築城時期・築城主体・館主ともに不明。鎌倉中期、地頭職として鹿角に入部した「鹿角四頭」 秋元氏の庶子家 小坂氏(小坂館主)に関連した城館か?。なお白長根館の南方に、同じく小坂氏に関連したと思われる館平館横館があります。
歴史・沿革
白長根館 南東側からの近景
メモ
「鹿角四頭」 秋元氏の庶子家 小坂氏に関連した城館か?
形態
山城
別名
・・・・・・・・・
遺構
郭(平場)・堀
場所
場所はココです
駐車場
某HCの駐車場借用
訪城日
令和2(2020)年5月18日
白長根館は鹿角盆地の北部、小坂市街地西方の丘陵上に築かれた山城です。(写真左上ー南東側からの遠景) 館は主郭のあるピークから南東方向に延び、側面は絶壁になっています。(写真右上ー西側斜面) でっ、館へは南麓にある出羽神社参道からアプローチでき(写真左)、じきに出羽神社に辿り着きます。(写真左下) 出羽神社境内はたぶん 南郭の南端部を切り崩したものと思われ、本殿の脇に南郭に繋がる稜線が見えています。同地からは小坂市街地が一望にできます。(写真右下ー画像は出羽神社参道の途中から撮影したもの)