徳 蓮 院
三重県名張市平尾
 正式名称は「龍雄山 徳蓮院」。宗派は曹洞宗、御本尊は聖観世音菩薩。寛永12(1635)年、伊予国今治城代をつとめていた藤堂宮内少輔高吉は伊勢国内に所領を宛がわれ、翌13(1636)年 津藩主 藤堂高次の命により名張に移封されました。そして名張に入部した高吉は名張陣屋を築くと、名張藤堂家(藤堂宮内家)の菩提寺として もともと名張にあった真言宗の寺院 「龍亀山 大連寺」「龍雄山 徳蓮院」と改め、尾張国瀬戸の雲興寺から興南義繁禅師を招いて開山したと伝えられます。江戸期、「徳蓮院」は名張藤堂家の庇護を受けて七堂伽藍の大寺院として繁栄しましたが、「明治維新」後 衰退して本堂も自然倒壊し、大正期には山門と庫裏が残るのみだったようです。現在の本堂は昭和8(1933)年の再建。境内には名張藤堂家の墓所が設けられています。(場所はココです)
参道 
山門 
本堂 
名張藤堂家の墓所
初代 高吉の墓碑
戒名「徳蓮院殿徳翁寿栄大居士」
二代 長正の墓碑 
戒名「清涼院殿金翁長天大居士」
(左)六代 長美・(右)三代 長守の墓碑 
(左)四代 長源・(右)八代 長教の墓碑
(左)五代 長煕・(右)七代 長旧の墓碑


(左)九代 長徳の墓碑
(上)十代 高美の墓碑