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楢岡城は楢岡川の西岸、揚土地区背後の丘陵上に築かれた平山城です。(写真左上ー南西側からの遠景) でっ、往時 楢岡川が山際近くを流れ、山麓部分は湿地帯だったと推測されます。(写真右上)
でっ、城へは南西麓の常泉寺からアプローチできます。(写真左ー常泉寺楼門 写真左下ー常泉寺本堂 写真右下ー登り口、説明板あり) ちなみに常泉寺は文明年間(1460−87年)に創建された楢岡氏の菩提寺。現在の建物は安永5(1776)年に建立されたもの。個人的に楢岡氏の日常居館が構えられていたと思うのですが
・・・・・。 |
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でっ、階段を登って辿り着くのが馬場と呼ばれる平場。(写真左上) 規模は東西35−40m×南北20mほど、三の郭とは5−6mの切岸で画され、端部は三の郭の西側をカバーする帯郭に変化しています。(写真右上) でっ、帯郭の中央に低い土塁で構築された「食違い虎口」が設けられています。(写真右) |
三の郭(写真左下) 規模は東西120m×南北50mほど、内部は低い段差で東西に2段に削平され、北西縁に高さ1−1.5mの土塁が築かれています。(写真右下)
でっ、北側中央に井戸祉と思われる窪地が見られ、南西隅に桝形虎口が設けられ馬場に繋がっています。 |
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(写真左上) 三の郭南東側の虎口郭 |
(写真右上) 三の郭北側の井戸祉 |
(写真左) 二の郭・三の郭間の堀、規模は幅15m×深さ5−6mほど、堀底は西側の帯郭に繋がっています。 |
二の郭(写真左下) 規模は東西40m×南北50mほど、東・西側の張り出し部分は腰郭で処理されています。(写真右下ー南側の腰郭) でっ、西縁に部分的に下幅5−6m×高さ1mの土塁痕が見られ、外側は堀で主郭と遮断されています。堀の規模は幅5−6m×深さ1−1.5mほど。 |
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(写真左上) 二の郭北西端の土塁 |
(写真右上) 主郭・二の郭間の堀 |
主郭(写真右) 規模は東西35m×南北70mほど、東側に1段 腰郭が設けられ(写真左下ー東西25m×南北30m)、土橋で二の郭に繋がっています。でっ、南端は方20m四方の低めの土壇に加工され(写真右下)、西縁に下幅4−5m×高さ1mの土塁が築かれています。また南側斜面は段郭群に加工され、段郭群の上段は主郭・二の郭の南側をカバーする帯郭に変化し、ここにも井戸祉と思われる窪地が見られます。 |
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(写真左上) 主郭西側の土塁 |
(写真右上) 主郭南側の段郭群 |
(写真左) 主郭東側の帯郭 |
(写真左下) 主郭東側下の井戸祉 |
楢岡城最大の見どころは主郭背後の稜線を断ち切った大堀切でしょう。(写真右下) 規模は幅10m×深さ7−8mほど、稜線を断ち切った堀は主郭の西側に延びる横堀に変化します。でっ、この横堀は主郭の西側斜面を削り込んで加工されたもので、外側の土塁は主郭の南西端に吸収され袋小路状になっています。 |
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(写真左上) 堀切 |
(写真右上・右) 西側の横堀 |
(写真左下) 土塁の切り込み |
(写真右下) 南西側の谷戸 |
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