本 立 寺
静岡県伊豆の国市(旧韮山町)韮山金谷
 正式名称は「大成山 本立寺」。宗派は日蓮宗、この地の領主 江川氏の菩提寺です。本立寺は弘長元(1261)年、伊豆国伊東に流された日蓮上人を江川太郎左衛門英親が館に招いて教化を受け、のちに館邸内に大乗庵を設けたことを初源とします。そして永正3(1506)年の太郎左衛門英盛の代に邸内にあった大乗庵を現在地に移し、日澄上人を招いて本立寺を江川氏の菩提寺として開山しました。しかし永正6(1525)年、山崩れにより伽藍は崩壊し、永禄年間(1558-70年)に再建されました。境内に江川家の墓所が設けられています。(場所はココです)
山門 
切妻造、本瓦葺きの高麗門。
参道 
本堂 
入母屋造の銅板葺き、桁行六間、正面一間の向拝付き。
江川家墓所 
中央にあるのが日蓮をこの地に招いた江川英親の宝篋印塔。英親は身延山へ登り日蓮より「日久」の法号を授けられています。
江川英龍の宝篋印塔
江川英龍は江戸後期の幕府旗本、世襲の伊豆韮山代官です。英龍は品川台場の構築や湯島大砲鋳立場韮山反射炉の建設に携わるなど幕府の近代化に尽力しました。
江川邸 
江戸期には邸内に伊豆、駿河、相模、武蔵の天領を管轄する韮山代官所が置かれ、江川氏が韮山代官を世襲していました。