秋田の中世を歩く
 国 清 寺 祉
秋田県能代市檜山字蟹沢
 国清寺は能代市檜山地区にあった華厳宗の古刹で、正式名称は「日照山 国清寺」国清寺は永正年間(1504−20年)、檜山城「檜山屋形」安東太郎忠季により創建され、長く檜山安東家の菩提寺でしたが、安東実季の代の慶長7(1602)年 安東氏が常陸国宍戸へ移封され、この際 国清寺は廃されました。なお『秋田盛季宛 秋田実季書状』によると三春に建立された「秋田山 龍隠院」は、安東忠季の法名 国清寺と忠季の父 政季の法名 長享寺を合わせて建立されたことが記されています。また現在、檜山城下にある多宝院の本堂に国清寺から移築したと伝えられる唐様の古扉が残っているようです。昭和55(1980)年、「檜山安東氏城館跡」の一部として国の史跡に指定。(場所はココです)
国清寺祉
国清寺祉