宿 根 木   ー国指定重要伝統的建造物群保存地区ー
新潟県佐渡市(旧小木町)宿根木
 宿根木は佐渡の西海岸、小木湊から西の入り江に位置する小集落です。この地は中世より港町として栄え、近世には北前船の寄港地として廻船業者の集落として発展しました。集落は入り江の狭い空間に家屋が密集する高密度な集落形態になっていて、そのほとんどが板張りで作られた外壁を持つ2階建ての家屋になっています。このため宿根木集落は北前船の寄港地としての面影が色濃く残る集落として平成3(1991)年、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。(場所はココです)
 清九郎家
江戸中期から廻船業をはじめ、幕末から明治にかけて財をなした船主の家。平成2(1990)年の修理工事中に安政5(1858)年の墨書きが発見されています。(新築時のものなのか、修理の際のものなのかは不明)
集落内部は狭い路地が縦横に走り、傍らには水路が流れています。雰囲気はとてもGOOD!!!
 三角形の家
その外観から三角家あるいは船主の家と呼ばれる住宅。江戸期以降、狭い土地を有効利用するためにこの形態になったとされます。
 腰板の家
千石船造船の際、余った残材を利用して建てられた住宅。リサイクルの先駆けでしょう。
 伊三郎家
弘化3(1846)年以前に建てられた千石船の船頭の住宅。「軒下飾り」の家と呼ばれています。
 「軒下飾り」
 復元白山丸
安政5(1858)年に造船された弁財船(千石船)「幸栄丸」の「板図」(設計図)をもとに、平成10(1998)年に実物大で復元建造された千石船。
(規模) 全長 23.75m×最大幅 7.24m×(とも)高 6.61m、積石数は512石積(約77t)