杉 沢 館
秋田県大館市杉沢字姥沢出口
立地・構造
 杉沢館は比内盆地の南西縁、引欠川左岸の独立丘陵上(比高10−15m)に築かれた丘城です。規模は東西50m×南北100mほど、内部は低い段差で区画された南北の3郭構造に加工されています。主郭は中央の郭で規模は東西10−15m×南北50mほど、北・南側は1mほどの段差で小郭が敷設されています。同地は比内盆地を眺望できる高所に位置します。

  築城時期・築城主体ともに不明。『郷村史略』「古城あり、浅利の士 武田與左衛門豊信と云 其孫 四郎太豊俊まで三代居すと云 四代目大学と云ふより城を退き民家に居して肝煎となれり、 ・・・・・、 又 杉沢数馬といふ者住せしとも云」と記されており、館主は比内浅

杉沢館 概念図
利氏の支配下にあった村落領主 武田氏あるいは杉沢氏と推測されます。また『浅利與市侍分限』「武頭 独鈷村在 杉沢喜助」「御小姓 杉沢喜之丞」「知行四百刈 杉沢数馬」の名が記されています。
歴史・沿革
杉沢館 館祉に建つ杉沢神明社
メモ
比内浅利氏の被官 杉沢氏の居館
形態
丘城
別名
・・・・・・・・・・
遺構
郭(平場)
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
令和2(2020)年11月26日
杉沢館は比内盆地の南西縁、杉沢地区背後の小高い丘に築かれた丘城です。(写真左上ー北側からの近景) でっ、現在 館祉に杉沢神明社が祀られ北側から参道が設けられています。神明社が祀られている北側の平場は東西10m×南北1−15mほど、主郭とは1mほどの段差で仕切られています。(写真右上) 主郭の規模は東西10−15m×南北50mほど(写真左)、さらに主郭の南側にも小郭が敷設されています。(写真左下) 規模は東西10m×南北20mほど。同所からは比内盆地を一望にできます。(写真右下)