正式名称は「浄戒山 定勝寺」。中山道須原宿にある臨済宗妙心寺派の古刹です。御本尊は釈迦如来。創建は嘉慶年間(1387-88年 北朝暦)、木曽(源)右京太夫親豊が祖先の菩提を弔うため、初屋和尚を招いて木曽川あたりに開基開山したことを初源とします。その後、文安年間(1444-49年)
木曽川の氾濫により伽藍は流出し、享徳年間(1452-54年) 木曽左京太夫家賢が香林和尚を招いて中興再建したと伝えられます。しかしその後も木曽川の氾濫は収まらず
文禄4(1596)年、ふたたび堂舎伽藍は木曽川の洪水により流出しました。このため慶長3(1598)年、木曽代官 石川備前守光𠮷(犬山城主)が天心和尚を招いて「木曽義在居館跡」(永正6 1509年、木曽義在が福島上の段城に移るまでこの地に木曽氏の居館があった)に定勝寺を移築再建し 現在に至ります。境内に昭和27(1952)年、国の重要文化財に指定された本堂、庫裏、山門のほか、鶴亀蓬莱庭園が築庭され、寺宝として木曽義元肖像画、香林和尚頂相、貴山和尚頂相、王林和尚頂相、天心和尚頂相や木曽義昌の位牌が残されています。(場所はココです) |