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前村館は仙北平野の中央北寄り、玉川左岸の微高地に築かれた平城です。城の規模は東西100−120m×南北250mほど、内部は南・北2郭の複郭構造になっていて、北郭が主郭と想定されます。規模は北郭が東西60m×南北80m、南郭が東西(北辺60m・南辺120m)×南北100mほど、館の周囲は幅15−20mの濠で囲まれ、北郭・南郭間も濠で区画されていたと推測されます。基本的に開発領主の日常居館と推測され、築城当初の単郭構造の方形館を後世、複郭構造に拡張したものと思われます。現在、北郭は福昌寺境内になり、南郭は宅地化で消滅していますが、北郭の |
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周囲に明確な濠祉が部分的に残存しています。
築城時期・築城主体ともに不明。もともとは中世 戸沢氏の支配下にあった在地領主の居館と推測されます。慶長6(1601)年、佐竹義宣の秋田転封後
佐竹氏の分家 豊間盛定の家臣 小松久右衛門が居住したとされます。 |