横手市大森町の八沢木地区は古くから地域全域が保呂羽山の神域に位置付けられ、保呂羽山を中心に周囲にいくつかの社殿が創建され、波宇志別神社神楽殿もそのうちのひとつとされます。社伝縁起によると波宇志別神社の創建は天平宝字元(757)年、大友吉親が大和国吉野の蔵王権現を勧請して開基したことを初源とし、『延喜式神名帳』にも記載された「式内社」(出羽国九座のひとつ)です。中世、大伴氏の末裔 大友家が別当をつとめ、近世 大伴家と物部家が交代で別当をつとめるとともに、久保田佐竹藩の社家大頭役に任ぜられました。御祭神は安閑天皇、火産霊神、須佐之男命、菊理姫命、大日孁命、菅原道真、金山毘古命、稻倉魂命、大名持神、少彦名命、岩戸別神、八意思兼命、伊邪那岐命、経津主命、猿田彦命、天津御女命、健御名方命、応神天皇、大山祇命、大山咋命が合祀されています。昭和55(1980)年、国の重要文化財に指定。また例年11月7日の例祭で奉納される「霜月神楽」は国の重要無形民俗文化財に指定。(場所はココです) |