川 大 内 館
秋田県由利本荘市(旧大内町)大内小栗山
立地・構造
 川大内館は芋川中流域の中山間地、左岸の東西に細長い河岸段丘上(比高7−8m)に築かれた平山城です。城の規模は東西120m×南北50mほど、周囲を段丘崖で画した単郭構造の城館と思われます。同地は南北方向に芋川氾濫原を眺望できる高所に位置しており、もともと開発領主の日常居館として築かれたと思われます。現在、館祉は集合墓地になっています。
 築城時期・築城主体ともに不明。伝承によると天慶年間(938−47年)、京から流浪してこの地に入部した小栗栖麻呂により築かれたとも。応仁元(1467)年頃の館主として川大内監物則衛の名が伝えられます。
歴史・沿革
川大内館 北側の切岸
メモ
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形態
平山城
別名
小栗山館
遺構
郭(平場)
場所
場所はココです
駐車場
集合墓地に駐車場あり
訪城日
平成19(2007)年1月20日 平成25(2013)年5月 8日
川大内館は小栗山地区の芋川左岸に築かれた平山城です。(写真左上ー北西側からの近景) 同地には大きく蛇行したと思われる芋川の旧河道が残っており、川大内館のある段丘も大きく蛇行して削り込まれた弧状の河岸段丘上に位置します。(写真右上ー北側の切岸・崖 写真左ー西側の崖 写真左下ー西側の崖・切岸) 周囲の切岸(段丘崖)は高さ7−8mほど、現在 内部は集合墓地になっています。(写真右下)
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