台 蓮 寺
秋田県仙北郡(旧美郷町)六郷字小安門
 正式名称は「池中山 台蓮寺」。宗派は浄土宗。創建時期は不明ですが、寺伝によると応永年間(1394-1427年)、鎌倉天照山光明寺からこの地に下向した円誉智貞上人により開基されたと伝えられます。御本尊は伝運慶作の阿弥陀如来と平安後期作と伝わる聖観音菩薩。境内に寺の創建に関わったと推測される応永期の板碑が残っています。(場所はココです)
本堂 
仙台涌谷藩士の供養塔
「戊辰戦争」の慶応4(1868)年、六郷近郊で戦死した仙台涌谷藩士 野田清三郎、門間菊三郎、前谷周蔵を慰霊するために建立された塔。
 
応永碑 
応永碑は安山岩の自然石で高さ121㎝×幅100cm×厚さ55cmほど。種子梵字は阿弥陀仏(キリーク)でその下に右記の内容が刻まれているようです。尊主道善覚明はこの地の実力者で寺の創建に尽力したと推測され、板碑はこの人物を顕彰するため法然聖人の
御廟前(台蓮寺)に建てられていたようです。道善覚明と寺を開基したとされる円誉智貞上人との関係は不明。
釈迦如来(右)・地蔵菩薩(左)の羽後式板碑
瓢清水 
台蓮寺藤清水