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蛇沼館は小猿部川の上流域、小猿部川と支流の沢に挟まれ西から東方向に張り出した舌状台地先端(比高10−20m)に築かれた崖縁城です。規模は東西170m×南北70mほど、北ー東ー南側を段丘崖で画し、西側の丘陵続きを堀切で遮断して館を独立させた単郭構造の館城です。本郭の規模は東西150m×南北50mほど、北側縁部の中央から |
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西側には稜線を削り残した思われる土塁が築かれ、北西端に櫓台と思われる土壇が築かれています。現在、館祉は果樹園になっていて、土壇に稲荷社が祀られています。
築城時期・築城主体ともに不明。館主 蛇沼氏は在地名を称した在地発生の開発領主と思われます。建久2(1191)年、南部光行が陸奥国糠部郡に下向すると、館主
蛇沼惣左衛門は相米館主 相米弥左衛門等とともにいちはやく光行に出仕したと伝えられます。 |
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三戸南部氏配下の村落領主 蛇沼氏の居館 |
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崖縁城 |
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郭(平場)・土塁・櫓台?・堀 |
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場所はココです |
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路上駐車 |
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平成26(2014)年9月14日 |
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蛇沼館は蛇沼集落の南西方、西から東方向に張り出した半島状の舌状台地突端に築かれた崖縁城です。(写真左上ー北側からの近景 写真右上ー北東側からの近景)
で、管理人は集落から沢におり、南側の沢からアプローチしました。(写真左) 沢と館との高低差は10mほど、南側の沢は農道になっていて、しばらく進むと館へ登る道があります。(写真左下)
ちなみにこの道は農作業用に後世に敷設されたもので、道を登り切ると本郭の南縁中央に辿り着きます。(写真右下) |
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本郭の規模は東西150m×南北50mほど、全体が果樹園になっています。(写真左上) でっ、本郭の北縁中央から西側に稜線が削り残され、東側は土塁に加工されています。(写真右上・右) 土塁の規模は天幅3−4m×高さ4−5mほど(写真左下)、西側に延びた稜線は徐々に高度を上げ、先端(北西端)に稲荷社が祀られています。(写真右下)
稲荷社の祀られる高台はもともと櫓台だったのでしょう。規模は東西10m×南北3−4mほど。なお櫓台の西側に堀切があるのですが、なんせ藪が酷く入り込むことができず。 |
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