神 福 寺
三重県亀山市(旧関町)加太市場
 正式名称は「医王山 ()福禅寺」。宗派は臨済宗東福寺派、御本尊は薬師如来。寺伝によると奈良期、行基上人が奈良大仏造営祈願のため この地に赴いた際、薬師如来を草庵(薬師堂)に安置したことを初源とします。その後、草庵は荒廃しましたが、至徳元(1384)年 この地の国衆 鹿伏兎(加太)定俊が東福寺の禅僧 開通恵芳を招いて鹿伏兎氏の菩提寺として開山したとされます。境内には鹿伏兎氏の墓石が残っています。(場所はココです)
全景 
山門 
本堂
創建は弘和元(1381)年ー応永元(1394)年とされ、その後 正保2(1645)年に改築されたようです。
鹿伏兎氏の墓石
左側の五輪塔は神福寺を創建した鹿伏兎貞俊(定俊)の墓碑。(墓碑には「加太左京亮貞俊墓 加太永久入道 坂了覚入道 応永十七(1410)庚寅七月六日」と刻まれているようです) 右側の五輪塔は慶応3(1867)年、江戸麹町の加太八右衛門が祖先追討のため建立した供養塔。