張 山 館
秋田県仙北郡美郷町(旧千畑町)張山館
立地・構造
 張山館は仙北平野の中央東部、丸子川南岸の扇状地形扇端部(湧水地)に築かれた平城です。現在、城郭遺構は宅地化・開墾等で消滅し、規模・構造等は不明。周囲に()を巡らした方形館と推測されています。

 築城時期・築城主体・館主ともに不明。文禄3(1594)年の『中郡領知上り高書上ゲ手控』「安城むら 廃城はりま館と記され、同地は「六郷衆」 神尾町氏配下の高橋氏の所領になっており、
張山館は神尾町氏に関連した「六郷衆」の城館と推測されます。(ただし文禄3年以前に廃城になっていたと思われます) また菅江真澄の『月の出羽路』張山館古二軒今十二戸と記されています。この地は丸子川を境に本堂氏領と「六郷衆」領に別れる「境目」に位置していることから、張山館「六郷衆」「境目の城」として取り立てられたもの推測されます。
歴史・沿革
張山館 西側からの遠景
メモ
「六郷衆」「境目の城」
形態
平城
別名
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遺構
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場所
場所はコノヘンらしいです
駐車場
路上駐車
訪城日
平成20(2008)年8月17日
城址は現在、宅地・耕作地になっていて遺構等はありません。なお北方2.5kmに本堂氏の本城 本堂城が、南西3kmに六郷氏の本城 六郷城があります。(写真左上ー北側からの遠景 写真右上ー南側からの遠景 写真左ー内部) また張山館地区南縁の用水路が濠祉のような気もするのですが ・・・・・。(写真左下)
張山館地区の南東端に南北朝期の板碑が二基 弔われています。(写真右下) 説明板によると種子は右が阿弥陀如来(キリーク)、左が金剛界大日如来(バン)だそうです。張山館に関連するものかは不明。
秋田の中世を歩く