慶 雲 寺
奈良県葛城市(旧新庄町)大屋
 正式名称は「龍富山 慶雲寺」。宗派は臨済宗南禅寺派、御本尊は千手観音菩薩。中世葛城郡を支配した大和の国衆 布施氏の菩提寺として、もともと布施城(二塚城)近くにあったものを永正13(1516)年、布施掃部頭行種が現在地に移転して真言宗から臨済宗に改宗したと伝えられます。天正13(1585)年、布施氏は羽柴秀長の大和入封の際、筒井定次の伊賀国替に同道し この地を離れましたが、慶長5(1600)年の「関ヶ原」で軍功をあげた桑山修理太夫一晴が新庄に入封し、以後 桑山氏は慶雲寺に帰依したとされます。そして桑山氏は寛永年間(1624-45年)、江戸より梅渓和尚を住職として迎えて「慶雲寺」と改称しました。(場所はココです)
参道 
山門 
布施城の城門を移築したものと伝えられます。
本堂 
別名大悲閣、正徳年間(1711-16年)の建立。
布施氏の墓碑
布施氏の墓碑 
左から布施安芸守行重布施掃部頭行種布施兵部頭行国の五輪塔