岩 脇 館
秋田県北秋田市(旧鷹巣町)七日市字岩脇坂の上
立地・構造
 岩脇館は鷹巣盆地の南端、小猿部川左岸の北方向に張り出した段丘先端(比高 10−15m)に築かれた崖縁城です。規模は推定 東西150m×南北130mほど、内部は低い段差で仕切られた南北の2郭構造に加工されていたようで、西側に侵食谷を利用したと思われる堀が残存しています。現在、館祉の下段は耕作地、上段は荒地になっています。同地は北流する小猿部川の狭隘地を見下ろす高所に位置します。

 築城時期・築城主体ともに不明。『浅利與市則頼侍分限帳』岩脇館主として岩脇小佐衛門の名が記されています。岩脇氏の出自は不明、在地名を称しており岩脇から発生した村落領主と推測され、室町ー戦国期 比内浅利氏が鷹巣盆地に勢力を拡大する過程で浅利氏の影響下に組み込まれたものと思われます。
歴史・沿革
岩脇館 西側からの遠景
メモ
比内浅利氏の被官 岩脇氏の館城
形態
崖縁城
別名
・・・・・・・・・
遺構
郭(平場)
場所
場所はココです
駐車場
岩脇自治会館の駐車場借用
訪城日
令和3(2021)年4月27日
岩脇館は小猿部川中流域の左岸、岩脇地区背後(南側)の丘陵上築かれた崖縁城です。(写真左上ー西側からの遠景 写真右上ー北側からの遠景) でっ、館は段丘先端に位置し北麓から農道が敷設されています。このため段丘崖は改変されていますが、高さは10mほど。(写真左) でっ、辿り着いた館祉は南北の2段構造になっていて、下段が耕作地に改変され(写真左下)、上段は荒地になっています。(写真右下) でっ、侵食谷を利用した堀祉が南西側に確認できます。なお上段の東端に「岩脇のブナ」が存在しています。
(写真左上) 堀祉
(写真右) 「岩脇のブナ」